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おうち、てらす

スポーツで家族を深める

 

今月のインタビューは、家族×スポーツ。

インタビューをさせていただいたのは、澤永遼さん(愛称さわりょうくん)です。

 

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彼は、あるスポーツを選手としてプレーしながら、協会でその普及活動をしています。


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 さて、このラケット、何だかお分かりになるでしょうか?

 

これは、「フレスコボール」というスポーツのラケットで、木でできています。

ボールはゴム製で、少し固めでしっかりしています。

今回は、そんなフレスコボールの魅力を、「家族」を絡めて語っていただきました。

 

***

 

−フレスコボールって、何ですか?

今年生誕70年を迎える、ブラジルのリオデジャネイロ発祥のビーチスポーツです。

もともとは、ビーチでテニスをやっていた人たちが、「ビーチでも錆びないラケットを作って欲しい!」と、職人さんに頼んで、木製のラケットでテニスをやるようになったのが始まり。

そこからどう発展したのかは謎だけれど笑、ブラジル中に広まって、1990年代のはじめには大会も行われるように。今では毎月ブラジル全国のどこかの州で大会が行われています。

 

ブラジルでは、もうかなりメジャーなスポーツなんですね。

ビーチに行けば、やっている人がごろごろいる。日本人がビーチボールで遊ぶような感覚で、ラケットを持ってきて「フレスコボールやろうぜ!」って。

 

ルールはテニスと同じなんですか?

だいぶ違いますね。「スポーツ」と言って多くの人がイメージするような、相手を「打ち負かす」という勝負ではないんです。

ペアでラリーを続けて、より高い点数を取ったペアが、結果として勝つ。

ただ、勝者はいるけれど敗者というものがあるわけではないという精神が根底にあります。

 

−え、敗者がいないスポーツ!?

そう。今年の夏にブラジルであった大会で優勝した人が言っていた言葉があります。

「フレスコボールに敗者はいない。みんながベストを尽くしているのだから、みんなが勝者だ。そのなかで順位はつくけれど、それは関係ない」

それを聞いて、その精神って素晴らしいなと思ったんです。

フレスコボールは5分間の試合中、出場しているほかの選手たちも、いいプレーをしたら歓声を上げてくれるし、応援もしてくれる。

敵という概念がない、不思議なスポーツだなって。

 

競技としては、フレスコボールは審判によって採点をされます。

評価される項目がいくつかあって、それに基づいて点数がつけられる。

ラリーがどのくらい続いたか、何回ボールを落としたか、とか。アタック(前に来たボールより強く打ち返すこと)を打つと得点が高くなります。それから、アタックの回数のバランスも。ペアの一方が飛び抜けた技術力を持っていることよりも、双方が技術的に同等であることの方が望ましいんですね。

こういうルールにも、他者を敵とみなさない精神が垣間見られます。

 

「見せるスポーツ」って感じですね。イメージとしては、フィギュアスケートみたいな?

そうそう!

フレスコボールの試合のことを、ポルトガル語でapresentaçãoって言うんです。英語でいうところのpresentation、演目って言うのかな。

対立構造ではなく、どれが一番素晴らしかったか。よりパーフェクトに近いのはどれか、という目線。

だから、スポーツの勝敗に興味がない人にも面白いと思ってもらえるんじゃないかなと思っています。

 

ボールがあってラケットがあると、点を取り合うような競技をイメージしがちですよね。

今すごく衝撃を受けています!

こういうスピリットを大事にするスポーツがあるということを、スポーツに関わる人間としてうまく伝えていけるようになりたいですね。

日本において、スポーツとか運動って毛嫌いする人が多いなと感じていて。

「競技」として広めていくだけじゃなく、純粋に楽しんでもらいたいなと思っています。

 

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