すべての家族と、それを支えるすべての人を照らす

おうち、てらす

オレンジリボンの思いを声に乗せて

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テーマは、音楽×家族。

さて、11月は児童虐待防止推進月間です。今回は、わたしと同じく「児童虐待」に強い関心をもち、「ボイスメッセンジャー」として多方面で活動をされている氏家エイミーさんにお話を伺うことができました!

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エイミーさんは「ボイスメッセンジャー」というユニークな肩書きで活動をされていますよね。

そうなんですよ。実は最近まで、わたしも自分のまとめ方がわからなかったんです。シンガーソングライターとしてライブをやったり、日本酒のアドバイザーをやったり、ナレーションのお仕事もいただいています。

幅広く活動していますが、すべてに共通しているのは自分の声を使うということなんですよね。「このお酒おいしいですよ」とか「こんなことを考えていますよ」というようないろんなメッセージを、わたしにしか出せない声に乗せて伝える。それで、ボイスメッセンジャーって名前をふっと思い立ちました。

だから、シンガーソングライターであるというよりは、ボイスメッセンジャーである氏家のなかに、シンガーソングライターであったり、ナレーターであったり、アドバイザーであったりという顔が何個かあるようなイメージです。最近そんなふうに整理して位置づけられるようになりました。

 

エイミーさんが歌手としてオレンジリボン運動に関わるようになったのは、なにがきっかけだったのでしょうか?

きっかけは、わたしがシンガーソングライターとして活動を始めてから2年後。駆け出しのときから出演している「ジェットロボット」というライブハウスがありまして。そこのメンバーで、「オレンジリボンたすきリレー」というイベントに参加することになったんです。

 

オレンジリボンたすきリレー?

そう。オレンジリボン協会が主催している啓発イベントで、各所から横浜の赤レンガを目指して「オレンジリボンをみなさんよろしく!」みたいな感じで走りながら呼びかけるというものです。それが、年に1回、児童虐待防止推進月間に先駆けて10月の最後の日曜日にやっていまして。

ただ、わたしたちはランナーとして参加したわけではないんです。いくつかコースがあるなかで、渋谷のハチ公を出発して赤レンガにたどり着くという「首都圏コース」というものがあります。その通過点の一つ、東京タワーのふもとで、ライブをやりました。

やっていることはすごくシンプルですが、わたしたちがライブをすることで、通りすがりの方々に「あれ、なんでライブやってるんだろう?」って見に来てもらって、オレンジリボンのことを知ってもらうきっかけになります。

ジェットロボットに出演しているアーティストが順番に音楽で気持ちを伝えていくので、たすきリレーにちなんで「ミュージックリレー」という名前がついています。

 

何年ぐらい参加されているんですか?

今年で5回目の出演でした。

ライブハウスのなかでも、いつの間にかわたしも年次が上がってきて、最近はミュージックリレーの司会なんかも任せてもらえるようになりました。

ジェットロボットのオーナーさんとたすきリレーの事務局の桑原さんとで年に一度運営しているこのイベント。最初は強い思い入れもなくて、「オレンジリボンのミュージックリレー、今年初参加です!よろしくお願いします!」って楽しく参加していただけだったのですが、毎年参加していくごとに気持ちも一歩ずつ育っていくというか。児童虐待の問題に対して、「自分には何ができるのかな」って考える大きなきっかけになりましたね。

そんななかで、自分でもどんどん発信していこうとライブでオレンジリボンのチラシを積極的にお配りさせていただいています。お客さんにも、自分が発信する姿を見て興味・関心を深めてもらえたらなと思っています。

それから、実際に物販コーナーのCDにオレンジリボンをくっつけて販売して、リボンの周知も図っています。

あとは、わたしは去年のたすきリレーではライブに飽き足らず、渋谷から東京タワーまでを走らせてもらいました。走って、着替えて、ミュージックリレーのMCをして、自分のライブもやって…と。

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それはまたハードですね…!

はい。もう、すべてをオレンジリボンに注ぎ込みました。今年はスケジュールの関係で残念ながら走れなかったのですが。

 

たまたま誘われて参加するようになったたすきリレーで、オレンジリボン運動や児童虐待への関心が高まったということですが、何がエイミーさんを掻き立てたのでしょうか?

そうですね…実は、実際に暴力を受けた人の話を直接聞いたことがあるんです。まだわたしも幼くて、「このあいだお父さんに髪を持って引きずられた」というような話を聞かされて、それがすごくショックだった。そのときに全身を貫いたショックが、ずっと根底にあったんですよね。何か具体的な行動を起こすまでには至っていなかったけれど、ずっと、心の奥で引っかかっていた感じ。

わたしにそういう話をしてくれたその子が、逆境を乗り越えて社会人としてしっかり生活をしていて、とてもいい子で、そういう姿を見るとほんとうに、よく頑張ったね、よかったねって思うんです。話を聞いた当時、わたしは何もしてあげられなくて、何の言葉もかけてあげられなかったんですけれど、今、同じような立場の子がいるとしたら何かしたい。そんな思いが強くあります。辛い思いをする子を増やしたくない、どうにかしたいなって。

 

強烈な体験を持っている人が身近にいると、それだけ受けるインパクトも大きいですよね。

そうですね。だからこそ、わたしは毎年のミュージックリレーで歌うということだけじゃなくて、プラスでも活動をしていきたいなと思うんでしょうね。わたしにできることは音楽しかないけれど、それを一生懸命やりたい。

 

わたし自身は非当事者として、「おうち、てらす」の活動をしているのですが、当事者の気持ちを十分に汲みきれていないんじゃないかという葛藤がしょっちゅうあります。先日も「ひとり親を救え!プロジェクト」をめぐって議論が沸き起こっていましたが、活動のなかでエイミーさんが気をつけていることってありますか?

 

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